相談会場

メインは下記の施設の会議室等のレンタルスペースを、相談予約をお受けしてからお借りしています。下記以外の相談スペース、ご希望のカフェやファミレスのご利用もできます。

○ 玉野産業振興ビル ○
  玉野市築港1-1-3

○ 契約先の企業内相談室 ○

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玉野産業振興ビル
3階にあるグループ研究室を借りて相談しています。
深山公園(岡山県玉野市)

メンタルヘルスケア

メンタルヘルスケアの実施者は⁈

⑴ メンタルヘルスケアとは
メンタルヘルスケアとは、働くすべての人が健やかに、いきいきと働けるように必要なケアをおこない、心の健康を管理したり確保したりすることです。
 
日本では、労働安全衛生法69条に以下のように規定されています。
第1項      事業者は、労働者に対する健康教育及び健康相談その他労働者の健康の保持増進を図るため必要な措置を継続的かつ計画的に講ずるものとする。
第2項      労働者は、前項の事業者が講ずる措置を利用して、その健康の保持増進に努めるものとする。
 
そして、同法70条第1項に基づいて、同法69条に規定された措置の適切かつ有効な実施を図るための指針、『労働者の心の健康の保持増進のための指針』(メンタルヘルス指針:平成18年3月策定、平成27年11月30日改正)を定め、職場におけるメンタルヘルスケア対策を推進しています。
 
つまり、『労働者の心の健康の保持増進のための指針』に基づき、事業者は、それぞれの事業場の実態に即した形で、ストレスチェック制度を含めたメンタルヘルスケアの実施に積極的に取り組む必要があることを通達しているのです。

⑵  メンタルヘルスケアの必要性とメリット
メンタルヘルスケアは、現代社会においてますます重要性を増しています。私は事業場外資源によるケアを提供する産業カウンセラーとして、労働者の心の健康を支援する役割を果たしたいと願っています。
 
心の健康は、私たちが充実した生活を送るための基盤であり、生産性や幸福感にも直結しています。しかしながら、仕事や生活のストレス、人間関係の問題、組織の変化など、さまざまな要因が心の健康を脅かすことがあります。
 
私の役割は、そうした課題に直面する労働者の感情やストレスを、定期的なカウンセリングセッションを通じて理解し、解決策を共に模索していくことです。心理的な支援やアドバイスを提供することで、労働者が自分自身のことを理解し、より健康で充実した職場生活を送るための手助けをします。
 
組織の成功において、メンタルヘルスケアが果たす役割は計り知れません。従業員の心の健康をサポートすることは、生産性の向上や効果的なチームワークの促進、そして組織全体の成長に直結します。それらの効果を以下に箇条書きします。

①   生産性の向上:心の健康が保たれている従業員は、ストレスや不安によるパフォーマンスの低下を経験することが少なくなります。彼らがより集中し、創造的に仕事に取り組むことができれば、業務遂行能力が向上し、結果として組織全体の生産性が高まります。

②   効果的なチームワーク:メンタルヘルスのサポートがある環境では、従業員間のコミュニケーションや協力が円滑に行われる傾向があります。心の健康が保たれていると、チームメンバー同士が互いを支え合い、問題解決に取り組む姿勢が強化されます。その結果、より効果的なチームワークが可能となり、組織の目標達成に向けた成果が生まれます。

③   離職率の低下・満足度の向上:心の健康が保たれている状態で働くことができる従業員は、組織に対する忠誠心やモチベーションが高まります。彼らが、自身のニーズが理解されている、サポートされていると感じるならば、組織に長く貢献しようとする意欲が増します。
 
上記のように、従業員の心の健康をサポートすることは、生産性の向上、チームワークの促進、離職率の低下など多くの利点をもたらします。組織全体が健康でバランスの取れた状態を維持するために、メンタルヘルスの重要性を認識することが不可欠です。そして、実践していくことが望まれます。

(3)  メンタルヘルスケアの4つの種類
メンタルヘルスケアは「4つのケア」に分けられています。そして『労働者の心の健康の保持増進のための指針』では、下記4つのケアが、事業場の中で1つのシステムとして機能することで効果が発揮されると言われています。
 
セルフケア
●労働者自身が自己管理や自己ケアを行います。事業者は労働者・管理監督者に対して、次に示すセルフケアが行えるように教育研修、情報提供などの支援をすることが重要です。
・ストレスや心の健康についての理解
・ストレスチェックなどを活用したストレスへの気づき
・ストレスを予防・軽減できる対処法を身につける


ラインケア
●管理監督者が行うケア。
・管理監督者による職場環境等の把握と改善
・労働者からの相談対応
・職場復帰における支援、など


事業場内産業保健スタッフ等によるケア

●事業場内において、産業医や保健師、カウンセラーなどが雇用されて行うケア。
・具体的なメンタルヘルスケアの実施に関する企画立案
・個人の健康情報の取り扱い、個別の相談支援
・事業場外資源とのネットワークの形成やその窓口
・職場復帰における支援、など


事業場外資源によるケア
●事業場外の機関及び専門家の支援を受けて実施するケア。これには心理カウンセリング、メンタルヘルスの専門家への相談、地域の精神保健サービスなどが含まれます。
・情報提供や助言を受けるなど、サービスの活用
・ネットワークの形成
・職場復帰における支援、など


(厚生労働省:『労働者の心の健康の保持増進のための指針』を一部編集・追記)
(参考資料:「RELAX 職場における心の健康づくり」
 https://www.mhlw.go.jp/content/000560416.pdf )